2015年8月5日 mediacreativelab

グローバル展開

今回のブログが「メディア・コンテンツへのイノベーション思考」からの最後の転記になります。
2012年3月に書いたものですが3年たった現在でも課題としては変わっていないように思います。
グローバル展開についてです。

こんばんわ、随分と久しぶりの更新になります。
昨日のNHKスペシャルでのサンリオと現在放映している日本の技術をテレ東で取り上げているのを見て、2つの点について思いました。
いずれも、日本の将来を担う産業とグローバル化について取り上げている番組ですが視点としてNHKはコンテンツ産業をものよりライセンスビジネスなどソフト面での展開と各国の文化に対応した柔軟性が必要であると考察しているように思います。
一方のテレ東はものづくりを初めとした日本の従来の強みを再認識して展開していくことを問うているように思います。
これら二つの放送局の見解はいずれも正しいのだと思います。
ただ、日本が圧倒的に他国に劣っていることは伝える力と各国のニーズを把握するマーケティング力ではないかと思います。
昔より日本は技術力が優れていることはどの国でも周知であると思います。家電、自動車を筆頭に各国の消費者に届く製品、自分で手にして使われているからこそ分かる、広がるのだと思います。日本の製品より資材の加工のような地味で優れた技術は本来圧倒的に優れていても海外に届く、取引を行うには遠い状況にあると思います。

サンリオはライセンスによりあらゆるシチュエーションでキティに触れるための施策をとりました。
それよりキティに触れる、可愛さを知る機会が圧倒的に増えたのだと思います。
また、国ごとの裁量でキャラクターにアレンジできる柔軟性、また事前に想定される許容範囲のレギュレーションを現地に浸透させていたことも優れていた点であると思います。
日本のメーカーは技術力に優れているがゆえに日本の製品をそのまま現地に持ち込もうとします。
日本製品の良さを現地に伝え、文化に取り入れてもらうことも重要です。
ですが、現地のニーズを取り入れられる生産体制への柔軟性を如何に確立できるか、大量生産で同じものを作るのから、各国のニーズや現地化を進められる小単位×種類の変化に対応するためのベース部分と応用とのライン変換に如何に対応できるかがキーになると思います。

日本での需要が大きく産業としても確立できた時代から国内だけでなくグローバルとしての経営利益を検討する時代に変わろうとしていると思います。

日本の優れた産業を如何に必要とする人達に伝えられるか、そして如何にそのニーズを反映させた生産を行えるかのマーケティングが日本に足りない面だと考えます。

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